私は、この福島の地で住宅業界に25年ほど携わり、その間に500件以上の新築住宅のお客様とかかわり、また、数百件の中古住宅も見てきました。
そんな中、実感したことは住宅の本当の良さは、建築してから15年、20年、30年してからでないとわからないという事でした。
ほとんどのお客様がメンテナンスで悩まされています。他の国には存在しない、大手ハウスメーカーやビルダーなどが地域の気候風土など考慮しない、工業製品で仕上げた規格型のコスト重視の家を大量に建築したため、15年、20年、早い方は10年目でリフォームローンを組み、35年の住宅ローンとの2重のローンを強いられ、住まいの豊かさなど実感できることがないというのが実情です。また、農薬の数百倍ともいわれる防虫防蟻処理材や工業製品の床や建具や合板の化学物質まみれの空気の家を建築してしまったことにより引き起こる化学物質過敏症、シックハウス症候群の病気等も蔓延するようになりました。これらの原因全てが建築業界の家づくりに対する、以下の意識の欠如によるものです。
「いい家をつくる」
このシンプルで当たり前の発想が、大手ハウスメーカー、大手ビルダー、地場工務店に必要です。しかし残念ながらほとんどの建築会社は、利益が優先され、「いい家をつくる」ことより、自社の利益という会社がほとんどです。私が起業を決断した大きな理由もここにあります。住宅業界全体が、「いい家をつくる」という発想のもと競争し、調和発展を続けていければ、より多くの皆さんが家でのライフスタイルに、より多くの楽しみを見出すことができます。そしてそれを実現していけば必ず住宅はクレーム産業などという汚名がなくなっていくことになります。
多くの皆さんの生活に「喜び」を提供するのが私たちの使命であり、役割です。
「いい家」とは見て、触れて、入った瞬間、「いい家だね〜」と理屈抜きで言ってもらえる家が、本当のいい家です。もちろん、企業としてのお金は大事です。しかしお金が、「いい家をつくる」ということより優先されることは、絶対にあってはなりません。
私たちの理念の1番目に
「おもしろくて喜ばれる、一人一人が輝く最高のHAPPYを!」
とあります。私たちに携わる全てのお客様、取引先、社員その家族、同僚、地域社会、日本・地球環境、全てに喜ばれなければ、私たち自身も本当のおもしろさを感じることができません。人に喜ばれて初めて、おもしろくなる、そして自分も幸せを感じることができる。という考えがあります。
そして「喜ばれる」こと無しに利益を出す行為は決して行なってはなりません。と明記しております。全ては喜ばれることが先です。そのためには、「いい家づくり」をとことん追求し、日々研究を重ね、常に進化させていかなければなりません。