住まいのはなし~デザインの解説03~

過去に担当した物件の空間デザインについて解説をしていきます。

図面を引いている時に考えたこと、注意したことなども解説しますので、家づくりをする際の参考としてください。

第3 回目は「トイレ」の設えや空間の工夫などを解説します。
※個人的な見解(感性、考え)での解説になりますので、全てこれが正解とは限りません。

・コーニス照明の水平ラインと平行にカウンターを設け、狭い空間ながらも奥に伸び広がっていくような造りにしました。それにより、狭さからくる圧迫感を軽減しています。設備機器は、メインとなる壁等の邪魔をしない様にホワイト色で統一しました。色のトーンを落としていく空間構成の中でもホワイトを入れることで、清潔感のある空間となります。

・メインとなる壁には紺色のアクセント壁紙を採用し、入った瞬間のアイキャッチとしました。また、コーニス照明の陰影を強調させるために、凹凸がある壁紙を採用しています。床には光沢感が出すぎないタイル調のクッションフロアを採用し、マットで高級感のあるトイレ空間を演出しました。

・天井の照明はコーニス照明として空間の伸びやかさを演出しました。この照明だけだと暗くなりがちだと思われますが、明るさ的には問題なく、むしろほど良い暗さで落ち着き感がある空間となります。

・縦長のサッシを採用することで、暗くなりがちなトイレの空間を明るくしました。空間的にも垂直ラインの伸びやかさも出るため、単調となりがちなトイレ空間でも機能的でキレイな見栄えとなります。

トイレは単調になりがちですが、サッシや、素材色等を調整することで、様々な空間アレンジが可能となっています。

小さな空間だからこそできるデザインもあるので、みなさんもぜひいろいろなデザインを検討してみてください。

以上、住まいのはなし ~ デザインの解説 ~ でした。

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