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自然と共に
代表の吉田です。今から約30年前、私がこの業界に入った当初、引き渡しのたびに大きな苦痛を感じていました。涙が止まらず、ひどい頭痛に悩まされ、「なぜ新築の家に入るとこうなるのか? これが普通なのだろうか」と疑問に思いながらも、その原因がわからずにいました。後になって、それが新築住宅に使われている建材や接着剤から発生するホルムアルデヒドなどの有害物質による「化学物質過敏症」であることが判明しました。それでも家づくりへの想いを捨てきれず、私は自然素材を扱う住宅会社へと転職し、そのまま自然素材住宅を追求し起業いたしました。
「ここは大丈夫、息苦しくないわ」「なんだか安心できるね」
ご来場いただいたお客様から、よくこのようなお言葉をいただきます。
そうした方々は、私と同じように、新築住宅に使われる床材・建具・クロス・合板・集成材などに含まれる化学物質に敏感に反応される方々です。

最近では、多くのハウスメーカーが「24時間換気システム」や「全館空調」について盛んにPRしています。しかし実際は、その背景や理由をご存じない方も多くメーカー側からも詳しい説明がなされません。
実は、24時間換気システムの設置は、平成15年(2003年)より法律で義務付けられています。これは住宅の高気密・高断熱化が進む中で、室内にこもる化学物質が原因となり、「新築病」や化学物質過敏症が広がったことを受けての対策です。つまり、本来は「病気にならないために、換気扇を24時間まわして有害物質を外に出しながら暮らしてください」と言われているのです。
そもそもの原因は、工業製品による家づくりにあります。人工的な床材や建具、建材、集成材などが大量に使用されてきたことにより、健康被害が生じているのです。欧米では、農薬系の防虫・防蟻処理剤の使用すら禁止されている国もあります。
根本的な原因を取り除かずに換気で対処するというのは、本末転倒な話です。
もし換気が何らかの理由で止まってしまった場合、一気に健康被害のリスクが高まります。
化学物質過敏症は、一度かかると花粉症のように完治が難しく、コロナ禍以上の不自由な生活を強いられることもあります。
「安心・安全・快適」であること。これは、住まいにおける最も基本であり、大切なことです。
さらに、自然と共に暮らす家を追求し、提供してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。
スピークス株式会社
代表取締役 吉田 博文