ほづみのはなし~暦について~

今回の〝ほづみのはなし″は『暦』についてお話ししたいと思います。家を建てる際、「契約のタイミング」を気にされる方は多いのではないでしょうか。特に日本では古くから「暦(こよみ)」を重視する文化があり、建物の契約や工事の開始日を吉日(縁起の良い日)に合わせる事も少なくありません。暦にはさまざまな吉日や凶日がありますが、代表的なものとして「六曜(ろくよう)」がよく知られています。

 ・大安(たいあん):何事も成功するとされる最も縁起の良い日。
 ・友引(ともびき):お祝いごとには適しているが、葬儀には不向きとされる日。
 ・先勝(せんしょう):午前中が吉、午後が凶とされる日。
 ・先負(せんぷ):午前中は凶、午後は吉とされる日。
 ・赤口(しゃっこう):正午のみ吉、それ以外は凶とされる日。
 ・仏滅(ぶつめつ):何事も慎むべきとされる日。

加えて、以下の暦も考慮することが多いです。

 ・一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):小さな努力が何倍にもなる吉日。契約や着工に良いとされる。
 ・不成就日(ふじょうじゅび):物事が成就しにくいとされる凶日。契約や工事開始は避けるのが無難。
 ・三隣亡(さんりんぼう):建築に関する大凶日。この日に建築を始めると近隣三軒を滅ぼすと言われ、特に工事開始は避けられる。


契約は⾧期にわたるものなので、気持ちよくスタートするためにも吉日をお勧めしております。おすすめの日取りとしては、

 ・大安の日に契約を結ぶ:安心感を得られ、気持ちよく家づくりを進められる。
 ・友引の日に契約を結ぶ:良縁を呼ぶ日とされ、将来的にも良い影響があると考えられる。
 ・先勝の日の午前中に契約を結ぶ:早い時間帯に決断すると運気が良いとされる。
 ・一粒万倍日に契約を結ぶ:契約の価値が大きく膨らむとされ、良いスタートとなる。


逆に、不成就日や三隣亡の日は避けるのが一般的です。契約だけでなく、地鎮祭や引き渡し日も暦を参考にする事が多いです。
地鎮祭は「大安」や「友引」がおすすめで、「仏滅」や「三隣亡」は避けます。また、引き渡しも縁起の良い日を選ぶと、新居での生
活がより良いスタートを切れるのではないでしょうか。家を建てる際には、契約のタイミングを気にする方も多いですが、最も大切な
のは自分たちの納得できるタイミングであることです。暦を参考にしながらも、家づくり全体のスケジュールを考慮してご提案するのも
私達の役目ですので、どうぞご安心ください。今回の〝ほづみのはなし″でした。