住まいのはなし~デザインの解説02~

過去に担当した物件の空間デザインについて解説をしていきます。

図面を引いている時に考えたこと、注意したことなども解説しますので、家づくりをする際の参考としてください。

第2回目も引き続き「玄関」の設えや空間の工夫などを解説します。
※個人的な見解(感性、考え)での解説になりますので、全てこれが正解とは限りません。

・アクセントとなるペンダントの照明は、あえて部屋の芯を外して隅に配置しました。このことで中心にデザインの要素が集中するのを防いでいます。また、壺等の
配置も照明に合わせて行うことで、置いた物の陰影が出てとても品のある空間となります。

・玄関に入った瞬間のアイキャッチの製作窓。部屋の芯がキレイに通っているので、建具内の枠も揃えてしまうと単調なイメージになってしまいます。枠はあえて不揃いにし、ガラスの柄も全て違うものを採用しました。整った中にも動きを感じられる様な設えにしました。色はインパクトが出るように濃い色を採用しています。

・天井の照明は奥の製作建具の中心に合わせて配置すると部屋の芯が通りキレイに見えます。また、照明はあくまでも補助的な役割なので色は天井と同化する色にしました。

・玄関横に洗面化粧台を配置しました。壁を立ててあまり見えすぎない様にし、生活感が前面に出すぎない様に配慮しています。※玄関の奥まで入らないと洗面化粧台は見えません。

他の部屋も同じですが、特に玄関は大きさが限られている空間なので、見せ方や大きさを工夫する必要があります。

また、素材の質感、明るさ、空間の大きさ等些細な変化がオリジナルの玄関に仕上げるコツだと考えています。

以上、住まいの話 ~ デザインの解説 ~ でした。

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