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自分です。
吉田です。 先日20歳ぐらいの時に購入した、本を本棚から引っ張り出して呼んでおりました。その名も「己に腹を立てよ」という本で斯波 最誠(しばさいじょう)という住職が書いた本です。最初にものすごく記憶に残っている一文がありました。そこを読み返しておりました。簡単にまとめるとこんな内容でした。

比叡山に入山し、20歳で小僧生活に入り、毎日、毎日年下の兄弟子たちと修行を始め、叱られ、時には叩かれることもある。いまでいういじめは日常茶飯事で、師からも厳しい指導が毎日が続く。「逃げようかな」「山を降りてしまおうかな」と弱い心が顔をだす。ある日、師には叱られ、兄弟子たちからは厳しくあたられ、気持ちが落ち込んでいて、なんとなく、琵琶湖を眺めていた。そうするとヨットが見えてきた。ヨットはなぜ動くのか。ヨットのエネルギーはなんなのか。それは風である。エネルギーは風だと考えたのである。ヨットにとって嫌いなものは何か、考えに考え抜いた。やはり嫌いなものは風ではないか。この人生というのは、全てが抵抗がエネルギーなのだ。
風は、いろいろな方向からくる。方向も決まっていない。どうするか。帆を動かすのだ。帆を動かしていって帰って来れるというのが、教えの世界である。
スピードも風の力である。早くいきたいと思っても、風の強弱で左右にされてしまう。もちろん自力で櫓を漕いで進むこともできる。しかしそれよりも抵抗をエネルギーに変えて進む。このことが最も素晴らしいことではないか。
自分にとって嫌いなことは、修行であり、師の叱責であり、兄弟子との人間関係である。1番の抵抗は、日常の生活での人との交わりではないか。この人間関係がエネルギーである。
強い風も吹く、台風のような、人間では計り知れない風も吹く。こんな時は、両手をあげ万歳して帆をおろす。頭を下げることの大事さである。志を持っているから、目的をしっかり見ているから、帆をおろすことができる。風と和合するのである。和合しないものは、自力で走ることを考え、その結果船は転覆し死んでしまう。滅びてしまうということだ。という内容でした。改めて、目が覚めた気がいたしました。
さて、私たちはこの資本主義経済の中で働き活動しています。そうすると知らず知らずのうちにいつの間にか「競い、比べ、争い、戦い、抜きん出よう」と頑張っていってしまいます。そして、評価の基準が他社や他人との比較になります。
会社の規模、売上、棟数、役職、収入、評価。
しかし本当の目的は、誰かに勝つことでも、抜きん出ることでもなく、今ある目の前の人に「喜ばれる」事なのだろうと思います。今この瞬間の目の前の幸せに気づき、感謝し、おかげさまという心を取り戻し、自分が周囲に生かさせていただいていることに、気づくことなのだろうと思います。

創業時、いい家をつくろう。人に喜ばれる家だけをつくろう。自分たちが心から欲しいと思える家だけをつくろう。そこを深く、深く掘り下げて喜ばれることだけを徹底していくだけで会社は存続していくはずだ。それだけを追求していこうと、強く決意し独立いたしました。
しかし、成長と共に知らず知らずに、他者や他人と、競い、比べ、争い、戦ってしまっている自分がおりました。本来は競争や比較などなく、江戸時代私たちの建築が華の三職と言われた時代のように自分を深く、深く磨き成長し続け、あなたに任せたい!あなたに頼みたい!と言っていただけるような人になることだろうと思います。それにはまだまだ自分を磨き成長させなければならないと、深く反省しておりました。
創業から今日まで多くの方々に支えられております。
お客様、社員、職人さん、取引会社、地域の皆さま。そして家族、友人、知人の皆さまへの感謝をなくして、今のSpeaksはありません。
これからも私たちは、「喜ばれる」人・会社であり続けるために、関わるすべての人の日々に小さな幸せを届け、少しでも多くの
「人の日々に喜びを」 提供できる会社を目指してまいります。
スタッフ共々、今後ともよろしくお願い致します。




