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静かに、誠実に、丁寧に
代表の吉田です。

今年もあっという間に9月になろうとしております。本当に私たちも驚くほどのたくさんのお問い合わせと、ご来場をいただいております。心より感謝しております。たくさんのお客様にご契約をいただいてる中、「いい家づくり」をもっと磨き追求して行かなければならないと、強く気を引き締めております。
私たちの住宅業界は非常に高額な商品となり着工数が激減し、住宅会社が各社が様々な営業戦略やマーケティング、宣伝広告を駆使してお客様へのアプローチをしております。もちろんお客様に知っていただかなければならない事は、間違いないのですが、そんな事に大きくお金をかけ、建築コストを上げるより私たちは目の前のお客様の1棟、1棟を丁寧に大切につくりあげていく事が大切だと思いっております。
独立する以前よりこの業界は「いい家」をつくるという根本的な意識。自分たちが住んでみたい。欲しいと思えるような「いい家づくり」を行おうとする気持ちが大きく欠けており、常に売上、利益、が優先されお客様の満足度は常に後回しという体質からは全然抜けきれておりません。
先日、かつてお世話になった会計事務所を訪ねてまいりました。
30年ほど前、右も左もわからない20代の私に、感謝、掃除、整理整頓、気遣い、心遣い、といった社会人としての根本を教えていただいた場所です。生意気な自分に辛抱強く教え導いてくださったことを、今も鮮明に覚えています。
そして驚くべきは、その理念や姿勢が今も変わらず続いていることでした。30年を経てもなお清らかに整えられた空気に触れ、私は深い感謝と感銘を覚えました。
思い返せば、当時「この日本で商売を成功させたかったら、松下幸之助を読まなければならない」と言われたことがありました。読み返すうちに「静けさの力」という言葉が胸に響いてきました。
少し違っているかもしれませんが、要約すると以下のような内容でした。
世の中はどうしても「もっと宣伝を」「もっと目立つように」と外へ外へと押し出そうとします。 しかし本当に末長く信頼され人やお金が集まるのは、静けさと整いのある場所なのだと思うのです。

寺社仏閣や自然を思い浮かべてください。澄んだ水が音もなく流れ、静かな森に無数の命が宿るように――そこには誇張も派手さもありません。ただ清らかに整っているだけ。それでも人は惹かれ、安心し、集まってきます。呼び込みの声を張り上げなくても、場を清らかに整え、誠実に丁寧に仕事をしより良い物を提供していれば、不思議と人も富も寄ってくるのです。
「静かに、誠実に、丁寧に」
これは決して消極的な姿勢ではなく、むしろ最も強い力の現れだと感じます。
掃除をし、整理整頓をし、商品や道具を磨き、自分を正す。
その積み重ねこそが「信頼」という目に見えない財産を築きます。
「信頼」は人を呼び、お金を呼び、未来を呼びます。
「豊かさ」は静けさと整いの中に訪れる――。
自然の摂理であり、人生の知恵でもあります。
静かに、誠実に、丁寧にという精神は、日々の「感謝」がなければ生まれません。ありがたいことに、この地で家づくりに携わらせていただいている私たちは建築通じて、場を整え、技術を磨き、厳選素材を吟味し、住まう方の暮らしを整え、そして自らを整えていくことが最も大切だと改めて感じております。
これからもスタッフ一同、誠実に、丁寧に、静かに力強く歩んでまいります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
