初 心

代表の吉田です。

先日10年前に建築して頂いたお客様からご連絡があり、”増築をしたいので相談に乗ってもらえませんか”というお話を頂いたので、伺ってまいりました。私も自宅に猫と犬を飼っているのですが、そのお客様も、猫も家族の一員になっている本当に素敵な自然体の愛猫家です。建築当時もご夫婦は2匹の猫を飼っていたのですが、猫好きな人がわかるのか、驚いたことに建築中の現場のゴミボックスの中に近所の野良猫が子猫を生むという珍事件がありました。

お客様もこれは何かの縁ということで、子猫2匹を引き取り4匹の猫と完成したマイホームへ引っ越しされました。猫のための階段を吹き抜けに作り、穴を開けて2階ホールまでつながるようにさせていただきました。お引き渡し当初は、猫がそこで遊んでくれるかどうか不安だったのですが、見事遊び場となってくれてほっとしていた記憶があります。伺った時も、4匹の猫と2人目の赤ちゃんが一緒におり、奥さんが産休中に将来の増築計画を考えたいとのことでした。

奥様から

「当時はまだ、22歳だった主人と二人で数多くの住宅会社を回ったのですが、若すぎたのかどこの会社にも相手にしてもらえず、本当に親身になって相手をしてくれたのは吉田さんだけでした。だから増築も吉田さん以外に考えられなくて・・・」

という涙が出そうなくらい、嬉しい言葉をいただきました。

「ああ〜仕事ってこんな“言葉”を頂くためにやっているのではないだろうか」

と強く教えて頂きました。

独立して忙しさにかまけて、ご挨拶にも伺えなかったのに、忘れることなくこんなあたたかい「言葉」を投げかけていただいた。本当にお客様に喜ばれるということはなんなのか!マンネリ化していて自分は忘れていないか!

独立直後にも拘わらず数多く契約頂いたお客様は、信用も看板もない私に、数千万を託して頂き

「吉田さんだから、頼むんだよ。」「吉田さんの家づくりで、うちの息子の家も」等と言っていただきました。

また、初心に帰らなければ、 アマゾンのジェフ・ベゾスではないですがDay1(まだ初日)、そして「一日一生」です。今日の事は今日でおしまい。明日また新しい自分になって進んでいく。

その事が大事なのだろうと思います。50歳になりつくづく感じます。私たち全員に平等に与えられているゴールは「死」なのだろうと、それまでに次々やってくる問題をクリアして楽しくいられる自分であるか。それを続けていく事が、成長するという事なのだろうと思います。

そのためにも、常に「喜ばれる」という初心を忘れてはならない。

初心を思い出させていただく出来事でした。

これからも「喜ばれる」家だけを提供してまいります。スタッフ共々よろしくお願い致します。