No.23 【ほづみのはなし~無垢材の床~】

さて、今月の‶ほづみのはなし″は、スピークスの標準仕様、無垢材の床についてお話ししたいと思います。

昨今、木の温かみを感じられると人気が出ている無垢材ですが、この無垢材がどのような素材を指すのかよくわからない人もおられるかもしれません。

無垢材とは特定の木材を指すわけではなく、自然な状態の木材の事を言います。一般的なフローリングで、無垢材以外の素材で多く使われているのが集成材です。

集成材とは、薄くした木板を接着剤で張り合わせ、ブロック状にした人工的な木材です。今では表面が木の素材を真似てプリントしたシートを貼って

仕上げているものが多く使われております。それに対して無垢材は、丸太から切り出した自然な状態のままの木材のことをいいます。

集成材は木版を張り合わせて作るので、品質が安定していると言われますが、素材上、冬場に冷たさを感じたり、水や熱によって表面がひび割れたり、

剥離してしまう場合があります。

反対に、無垢材は切り出したままの木材なので、品質に多少ばらつきがありますが、ひとつ一つの木材の表情が豊かであるというのが大きな特徴です。

また無垢材は鉄や陶器に比べ熱伝導率が極端に低いという特性を持っているので、外部からの熱や寒さから私たちの体を優しく守ってくれます。身近なもので

分かりやすいのが、木の器です。熱いお味噌汁を入れた木のお椀は、中身は熱くても手で持てないほど熱くなることはありません。

その他にも無垢材は、不快な湿度や急激な乾燥を軽減する効果があります。木は、成⾧していく過程で根から水分や養分を吸い上げて蓄える為に、無数の

導管や細胞があります。乾燥した無垢材はその導管が空気層の役割を果たし、空気中の余分な湿度を吸ったり、過度に乾燥した状態においては湿度を

放出する天然の湿度調整機能が備わっています。温かみを感じるのもこの空気層に温度を蓄えてくれるからです。

普段の手入れは乾拭きし、年に1度程度のワックス掛けで、本物の木が持つ魅力はどんどん増していきます。

アンティーク家具のような経年美を楽しめるのも、無垢材の床の大きな特徴の一つです。

今月の‶ほづみのはなし″でした。

ブラックウォールナット

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ホワイトオーク

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ニュージーパイン

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